『アルキメデスの大戦』

三田紀房『アルキメデスの大戦』は昭和初期の日本海軍を舞台にした架空歴史漫画である。海軍内部には大艦巨砲主義と航空主兵思想の路線対立があった。大艦巨砲主義の側は実際よりも安いデタラメな建造費を持ち出して、戦艦大和の建造を進めようとする。これに対して、主人公は、そのデタラメを暴こうとする。

時代遅れになる大型戦艦建造で税金が無駄遣いされ、軍需産業が潤う。これに対する主人公の怒りは、現代の公共事業による税金の無駄遣いや土建利権への怒りと重なる。実際、著者は国立競技場建て替え問題が本作品の契機になったと答えている(木村早苗「アルキメデスの大戦」特集 三田紀房インタビュー」コミックナタリー)。架空の主人公の活躍で日本軍の古い体質が変わるのか楽しみである。

もし、この時代に歴史のIFを持ち出すならば、そもそも戦争を避けることが最も重要という向きもあるかもしれない。しかし、現代社会の課題に重ね合わせると大艦巨砲主義に代表される組織の古い価値観を打ち破る話の方が学ぶことが多い。

現実には愛国心を強要しなくても、一方的な規則を押し付ける石頭は存在する。国家のために死ねというイデオロギーには反対でも、チャレンジを強要するブラック企業のパワハラ社員は存在する。反戦平和か否かというような戦後の五五年体制の対立軸では現実の問題意識に応えられない。大艦巨砲主義から脱却したらというIFは現代日本にも有用である。

『鋼の錬金術師』

荒川弘『鋼の錬金術師』は錬金術が使える架空の世界を舞台にした物語である。エドワード(エド)とアルフォンス(アル)のエルリック兄弟は病気で亡くした母を錬金術で蘇らせようとして失敗。エドワードは左足と右腕を失い、身体を失ったアルフォンスは魂を鎧に定着させることで生き延びた。身体を取り戻すために旅に出た兄弟は、軍部の陰謀に直面することになる。

この作品は考え方に影響を与えた。この作品のキーワードは等価交換である。錬金術が使える架空の世界を舞台とするが、この世界の錬金術は魔法のように無制限なものではなく、等価交換を大原則とする。無から有は生まれないし、あるものを得るためには別のものを失わなければならない。実際はバトルシーンが華であり、エネルギー保存の法則が無視されているようにも見えるが、等価交換の原則は作中で繰り返し語られ、強調される。

ヒーローが、あれかこれかの選択である等価交換を語る作品が流行ったことは時代を反映している。努力し、不可能を可能にし、あれもこれも実現するオールマイティーがカッコいいとされた昭和のヒーロー像から変化している。選択と集中の時代のヒーローである。

『ヴィンランド・サガ』

幸村誠『ヴィンランド・サガ』(VINLAND SAGA) は中世の北欧を舞台とした歴史漫画である。当時のヨーロッパを席巻したヴァイキングの物語である。

第2巻は主人公トルフィンの父親の悲劇が描かれる。第1巻でトルフィンは頑なに描かれていた。もう少し心を開いても良いのではないかと思っていたが、第2巻を読めば十分に理解できる。このような過去があれば頑なになって当然である。卑怯なことは何よりも恥ずべきことである。

歴史は大学において文学部の中に歴史学科があるように史料の読解を中心に発達してきた。そのために文学の発達した民族中心となりやすい。たとえば邪馬台国は中国の史書から語られるだけである。ヴァイキングも他の民族の視点で語られることが多かった。故に本書のような作品は新鮮である。

『イシュタルの娘』

大和和紀『イシュタルの娘 小野於通伝』(講談社)は小野於通を主人公とした漫画である。小野於通はNHK大河ドラマ『真田丸』にも登場した。『真田丸』とは異なり、本書では早い段階から真田信幸(後の信之)と知り合っている。

第二巻は辛い話である。主人公も辛いが、近衛信輔(後の信尹)も辛い状況に陥る。二条昭実との関白相論で、羽柴秀吉(豊臣秀吉)に関白の座を横取りされてしまう。現代人から見ると関白の地位は虚名に感じる。武家関白は秀吉の実力あってのもので、関白の地位は本質ではない。しかし、当時の人々の感覚は現代人と同じではなく、現代人からは理解しにくい価値があったのだろう。関白の地位を奪われた信輔の衝撃が十分に理解できる描写になっている。この経験が信輔のルサンチマンとなり、その後の奇抜な行動につながったと言えるだろう。

この話から私は小早川秀秋を連想した。秀秋には優柔不断のイメージがあるが、松尾山に陣を張ったことは無能ではできないことである。戦術的には有能であった。関ヶ原での優柔不断は関白に心を動かされたためとされる。これも現代人感覚からすれば実権を伴わないものに執着する愚かさと評価されがちであるが、もともと秀秋は関白秀吉の後継者と育てられた。そのように考えれば関白への執着も理解できる。

『ONE PIECE 1』

尾田栄一郎『ONE PIECE 1』(集英社)は圧倒的な大人気漫画に成長した作品の始まりである。モンキー・D・ルフィが旅立ち、ロロノア・ゾロやナミと出会う。ルフィのゾロへの勧誘がかなり強引である。

コビーとヘルメッポという後に再登場するキャラクターも登場する。ヘルメッポは、この巻では悪役である。それでも命令に逆らって少女を殺さない良心を持っている。この点がヘルメッポを再登場させる価値のあるキャラクターにしている。

少年漫画では「昨日の敵は今日の友」展開が定番である。これは攘夷を叫んだ幕末の志士が文明開化を主導し、鬼畜と罵った米国を戦後は世界で最も強固な同盟国と呼ぶ無節操で歴史性に欠ける日本人のメンタリティには合っている。

しかし、過酷なイジメなどの現実と直面する現代の子ども達にとって、過去は簡単に水に流せるものではない。「昨日の敵は今日の友」展開は興醒めである(林田力「【コミック】過去の敵への態度に注目『ONE PIECE 第51巻』」ツカサネット新聞2008年9月17日)。悪人が簡単に改心することはリアリティーに欠ける。

このために最初からヘルメッポを良心のあるキャラクターに描く価値がある。この姿勢は『ワンピース』で一貫している。ニコ・ロビンは敵組織の所属のキャラクターであったが、ルフィ達とは最初から最後まで戦っていない。

『華の姫 茶々ものがたり』

わたなべ志穂『華の姫 茶々ものがたり』は茶々を主人公とした歴史漫画である。子どもの頃に父母兄弟を殺され、しかも殺した側の人間の側室になるという悲惨な運命を正面から描いている。

一方で茶々は運命に翻弄され、虐げられるだけの存在ではない。秀吉に対して開き直る姿は清々しい。現代人が書いた作品ならではのものである。歴史的リアリティーは乏しいが、時代劇は着物を着た現代劇であると実感する。

非歴史的な日本人は、過去の恨みを捨てて未来志向で生きることを幸せとするような傾向がある。本書も、そのような展開に進むかと思われたが、第1巻のラストで、それを断ち切る出来事が起きる。脇役の石田三成や北政所の茶々への態度は歴史小説のステレオタイプと異なり新鮮である。歴史として知っている物語であるが、先が読めない面白さがある。

『東急FJネクスト不買運動』

林田力

林田力『東急FJネクスト不買運動』(枕石堂)は東急リバブル東急不動産などの東急グループとFJネクストの問題を取り上げた書籍である。東急リバブル東急不動産はマンションだまし売り、FJネクストはマンション投資の迷惑電話で評判が悪い。東急不動産だまし売りやFJネクスト迷惑電話が見過ごされていいものか。

東急不動産だまし売りやFJネクスト迷惑電話は根底から倫理性が欠如しており、消費社会に不協和音を形成する。東急不動産だまし売りやFJネクスト迷惑電話は神経を逆撫でする。東急不動産だまし売りやFJネクスト迷惑電話は人の心を踏みにじる。美を追求する上で相応しくないものがあまりにも多すぎる。

東急不動産(販売代理:東急リバブル)は隣地建て替えという不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りし、消費者契約法違反で売買契約を取り消された。マンションだまし売りは「知りたい!」「知らなくては?」と考えている消費者を無視したもので許せない。

東急リバブル東急不動産の対応は不誠実であった。その場限りのことしか言わない。日が経てば忘れるだろうとの目算も随所に見受けられた。開き直って悪に徹しようとするかのようであった。消費者や住民の被害に涙する。消費者が売買契約取り消しを願うならば、かなえられなければならない。

FJネクスト迷惑電話につきあったならば、健全な生活を捨て去らなければならなくなるだろう。FJネクスト迷惑電話の話に実質はない。マンション投資には破滅への道をたどる危険性が常にある。「マンション投資で年金収入」を信じたら自己破産一歩手前である。

マンション投資は不吉な兆しがひと夏の間に生い茂り、収拾のつかない事態に至らせる。マンション投資失敗で今日明日の食費にも事欠く境遇に陥った例がある。絵に描いたような、洗うがごとき赤貧の光景になる。不動産業者と金貸しは借り主がどうなろうと知ったことではない。マンション投資で破産させられたり、自殺に追い込まれたりした人間が何人もいる。血が逆流するような気分である。

東急不動産消費者契約法違反訴訟

林田力

東急不動産消費者契約法違反訴訟は消費者契約法の精神に直に触れられた裁判である。東急リバブル東急不動産は消費者の生活も健康も破壊する。林田力は自分のとるべき道、自分に残された選択肢を秤にかける。そして売買契約取り消しを決意する。東急不動産マンションに住み続けることは体が拒絶反応を示す。東急不動産とのマンション売買契約取り消しは与えられた状況の中で最善の決断である。

東急不動産消費者契約法違反訴訟は深刻な裁判である。後からなかったことにできる裁判ではない。東急リバブル東急不動産は東急不動産消費者契約法違反訴訟と向き合わなければならない。東急リバブル東急不動産は、本当は自らが罪を犯したことを自覚している。逃げ道がないことも。

東急不動産だまし売りは消費者の信頼に対する裏切りである。裏切り以上に悪いことはない。東急リバブル東急不動産への信頼が失われたことで、敬意も失われた。東急リバブル東急不動産は倫理が問われている。

東急不動産だまし売りは消費者の権利を汚すものである。消費者の権利が汚されてしまうことは悲劇である。東急不動産だまし売りはおぞましい。東急不動産だまし売りは悪そのものである。東急不動産だまし売りは人生の喜びに対する死の宣告に等しい。

東急リバブル東急不動産には節度がない。東急不動産だまし売りはハイエナに感情を食い尽くされていくような感じである。東急リバブル東急不動産はハイエナ以上にハイエナらしい(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』「東急不動産の卑劣な提案」)。東急不動産だまし売りは止めなければならない。

東急リバブル東急不動産はどこまで残酷になれるのだろうか。東急リバブル東急不動産は法律が課した義務を意図的に無視している。東急リバブル東急不動産は酷く利己的な業者である。東急不動産消費者契約法違反訴訟で、だまし売り被害者のことよりも自社の心配をしている。東急不動産営業の尻を蹴り飛ばさないようにするには意思の力を総動員しなければならなかった。

東急リバブル東急不動産のように住民対応や消費者対応を避けていると、拒絶の気持ちが芽生え、広がるものも広がらない。東急不動産課長は、ずんぐりとしており、心臓血管の状態に目を光らせておく必要がありそうである。嘘発見器にかけられたら、東急不動産営業は、どの質問にもひっかかるだろう。

東急リバブル東急コミュニティー東急ハンズ東急不動産は健全な状態ではない。東急リバブル東急コミュニティー東急ハンズ東急不動産は優しさが幅を利かせる企業ではない。東急リバブル東急コミュニティー東急ハンズ東急不動産は内側から腐敗する。東急リバブル東急コミュニティー東急ハンズ東急不動産は悪臭を放ち始める。腐敗は外側まで達する。

東急不動産だまし売りは東急リバブル東急不動産に跳ね返るブーメランである。東急不動産消費者契約法違反訴訟を契機として東急リバブル東急不動産への批判が噴出し、炎上と報道された(「ウェブ炎上、<発言>する消費者の脅威−「モノ言う消費者」に怯える企業」週刊ダイヤモンド2007年11月17日号39頁)。

東急不動産だまし売りは被害者を泣き寝入りさせようとして、逆に噴出させる典型的なパターンである。東急不動産だまし売り被害者は、どれ程の怒りと、絶望と、憎しみと、怨嗟を抱いたか。東急リバブル東急不動産への批判はダムが決壊するように拡大した。東急リバブル東急不動産としては出てくるはずのない証拠が出てきてしまう。東急リバブル東急不動産は一生懸命に絆創膏を貼ろうとするものの、出血を止めることはできない。東急リバブル東急不動産は酷く幼い判断能力しか有していない。

東急リバブル東急不動産がどのような攻撃をしかけてきても、東急リバブル東急不動産不買運動はしっかりと手をつないで消費者の権利を守っていく。東急不買運動は東急リバブル東急コミュニティー東急ハンズ東急不動産という木を倒すには至っていないが、それでも大きな枝が落ち、それは二度と生え戻ってはこなかった。草の根の運動が最後は決めていく。



林田力


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林田力『FJネクスト迷惑電話』