『白竜LEGEND 38』ドラッグは悪

林田力

天王寺大原作、渡辺みちお画『白竜LEGEND 38』(日本文芸社、2015年)は「ヤクザの神々」編が登場する。主役は黒須組組員・若菜ケンジである。ここでは元ヤクザの神父が登場する。かつては未成年に依存性ドラッグを売りさばくなど悪辣な外道であった。

神父は本当に改心したのか。そもそも改心することはあり得るのか。過去に友人を失ったケンジは神父の化けの皮を剥ごうとする。『白竜』では過去にバチカンの闇に迫ったことがあった。ドラッグを密売する仏教系寺院と対決したこともあった(「六本木極楽浄土」編)。「ヤクザの神々」とのタイトルから、そのようなパターンになると予想されたが、もっと分かりやすい勧善懲悪の物語になった。

白竜はヤクザであり、善ではない。ヤクザは社会的には悪であるが、関東連合のような暴走族や愚連隊のような社会に迷惑をかける集団をヤクザが叩きのめすことは勧善ではないとしても、懲悪のカタルシスがある(林田力「『白竜LEGEND』第19巻、愚連隊は敵役としても力不足」リアルライブ2011年10月27日)。半グレ集団がドラッグ蔓延の元凶であるならば尚更である。

半グレ・ヤンキーや危険ドラッグ売人のような法の隙間で蠢く社会悪を叩きのめすこと。それが本来は悪であるヤクザを主人公とした作品が成立する要素である。


『白竜LEGEND 35』剛野純情

林田力

天王寺大原作、渡辺みちお画『白竜LEGEND 35』(日本文芸社、2015年)は、「剛野純情」編や「暴力団融資」編を収録する。「剛野純情」編は敵役の剛野一成・王道会理事長が主人公の話である。ホモ疑惑やニューハーフとの交際などギャグ担当であった剛野理事長の新たな一面が描かれる。

これまでも剛野理事長を主人公とするスピンオフはあった。実のところ、剛野理事長の話は本編以上に面白い。白竜はチート過ぎるところがあり、最近では敵も現実離れしてきている。このため、剛野組長を主人公としたスピンオフの方がヤクザ漫画のリアリティーがある。

剛野理事長は序盤で理不尽なパワハラを繰り返し、若頭から造反されたが、その後はキャラクターが立ち、ヤクザとして筋の通った存在になった。白竜の屁理屈も筋が通っていれば認める存在である。「剛野純情」編でもヤクザの筋を通している。現実のヤクザは反社会的な存在であるが、関東連合などの半グレ・ヤンキーのような、どうしようもない社会悪と異なり、任侠漫画として物語としてはヒーローになる余地がある。

キャラクターがつかめない存在は大城重樹・王道会会長である。序盤では娘を甘やかす親バカである。「剛野純情」編での乱行を見れば娘の素行の悪さを非難できない。娘のダメなところはドラッグをやっている点である。一方で単なるホステスだった筈の姐さんは立派に極道の妻になっている。それを見抜いていたならば大城会長は大物である。



林田力


林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』はFacebookページを運用しています。「いいね!」をよろしくお願いします。Facebookページに「いいね!」していただけますとご案内も届きやすいかと思います。情報をリアルタイムに入手できる手段として、まだ未登録の方には是非「いいね!」をお願いします。ページ上部にある「いいね!」のボタンをクリックして下さい。
シェアして拡散していただけるともっと嬉しいです。Facebookでの記事に対するご意見、ご感想をお待ち申し上げます。一緒にFacebookを楽しみましょう。

林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 東急不動産係長脅迫電話逮捕事件 二子玉川ライズ反対運動 東急リバブル広告 東急ストアTwitter炎上 東急ホテルズ食材偽装 東急ハンズ過労死 ブラック企業・ブラック士業 脱法ハーブにNO 東京都のゼロゼロ物件 東急不買運動 東急リバブル東急不動産不買運動 アマゾン ブログ ツカサネット新聞 リアルライブ 本が好き v林田力 家計簿 ワンピース 韓国 江東区長 選挙 東陽町 世田谷区 Hayashida Riki hayariki tokyufubai amazon wiki wikipedia facebook