『ブレーメンII』

林田力

川原泉『ブレーメンII』はSF漫画である。「ブレーメンのおんがくたい」や「ジャックと豆の木」など有名な童話をモチーフとして物語が展開される。『アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?』の続編である。第4回Sense of Gender賞特別賞を受賞した。

人類が宇宙進出し、別の恒星系に進出するようになったが、少子化による人手不足は大きな課題であった。そのために遺伝子工学やバイオテクノロジーによって、動物の体格を人間並みとし、種の特性を持ちつつも、知性を高めて労働力とするようになった。

主人公はキラ・ナルセという女性宇宙飛行士である。キラは動物達を乗務員として雇用した初の大型輸送船「ブレーメンII」の船長に抜擢され、動物達と宇宙を航海する。そこで様々なトラブルに巻き込まれる。

キラは99.999999999%と9が11も続くほど誤差が少なく優秀という意味で「イレブン・ナイン」の異名を持つという設定である。確かにキラは優秀であり、様々なトラブルを解決する。しかし、機械のように淡々と与えられた任務をこなす存在ではなく、感情も豊かである。

この世界では「猫に小判」や「豚に真珠」は猫や豚を差別する政治的に正しくない表現とされる。現代の言葉狩りに重なる。現代日本にはブラック企業という表現が黒人差別になるという文脈を無視したトンデモ主張さえある。

言葉狩りがなされる一方で、動物達は二級市民として扱われ、人間が就きたくない職業に就かされている。見せかけの人権意識は発達しているが、実態には無頓着である。ブラック企業の言葉狩りをするが、世代間不公平などに無頓着で既得権の維持しか考えない左翼教条主義と重なる(林田力『ブラック企業と左翼教条主義』Amazon Kindle)。

本書には動物虐待は許せないという思いから暴力に走る男性が登場する。彼は旧時代(現代)の環境保護団体グリーンピースを信奉している。環境は大切な思想であるが、過激になりすぎて攻撃の矛先を誤った例である。脱原発運動の一部にも放射脳カルトが福島復興に取り組む人々を攻撃し、脱原発運動そのものの評判を落とす傾向がある(林田力『放射脳カルトと貧困ビジネス』Amazon Kindle)。

本書ではカルト的な宗教団体と依存性薬物の関わりが示唆される。SFでは『銀河英雄伝説』の地球教のように定番である。現実でもオウム真理教が覚醒剤を信者の洗脳や資金源にしていた。今でも危険ドラッグ薬事法違反の犯罪者とオウム真理教隠れ信者の接点が指摘されている。カルトと薬物は現実社会の皮肉になる。



林田力


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